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post by Miki Michihata
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子育て情報サイトHAPIKUに 「世界の子育て、食育て」を連載します

2016年1月25日 13:36 - Miki Michihata
 やっとこさ、愚息がこの成人の日を迎えました。 今思えば、ええ加減な子育て、学校からの呼び出しも二度三度ではない、、いろいろありましたが、なんとか健康な青年となりました。そんな私が子育てや食育のことをエラそうに書ける資格はないのですが、
反省をこめて、綴っていきたいと思います。 HAPIKU食育のページ

 日々大学生の食生活を身近にに見ていますと、彼らの食への関心が薄いことに驚きます。飽食を超え、学生食堂では残飯が目立ち、量が少ないことではなく、量が多いことがクレームになる、今はそんな時代です。先日も、同世代の友人が言うのに、友人宅に遊びに来た大学生の娘友達たちに「ケーキ、食べる?」と声をかけたところ、だれも欲しがらなかったと。自分の学生時代と思いだすと隔世の感があります。また、食べるモノについてだけでなく、情報についても意外に無関心。情報が溢れすぎているのか、特に関心がない限りは、スルーしてしまっている感じです。

 現在の食を考えるに、食品の生産、加工流通そして売り場に至るまでのフードシステムと消費の場との距離が広がっていること、そして、家庭の調理の外部化が進んでいることが、大きな流れとなっています。それを悪いことと言うつもりはありませんが、あまりにも急速な変化に、皆がついていっていないことが大きな問題です。お腹が空いたらコンビニで何か買えばいいのですが、あまりに食品の辿ってきた足跡を知らないで過ごしている。そして、何か事件が起こったら、「消費者の信頼は裏切られた」などと言う、消費者に全く責任はないのでしょうか、知ろうとしない側にも責任はあるはずです。
知る場がないから教わる場が必要です。家庭や中学高校の家庭科がその役割を果たしていた時期があったと思いますが、もはやそれだけではカバーできなくなっています。それだけフードシステムが複雑化しているのです。たくさんある選択肢の中から、何を選んで、何をどう食べたらいいか、考える時代になっているのです。

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   <<遠路はるばる、ありがとうございました。しょうゆのことならまかしとき!の蜷川社長>>

 学生には、フードシステムを知識として理解してもらい、農築水産業の生産、加工そして流通の場を学ぶ機会をつくっています。体験すること、理論を学ぶことの両方から学んで欲しいと思っています。先日は、愛知県三河で伝統の白たまりなどを製造されている、醤油屋さん、日東醸造株式会社の蜷川洋一社長にお越し頂き、醗酵や醸造といった日本の伝統の科学についてお話をいただきました。様々な種類のお醤油を味比べしてみました。

 醤油の味比べでは、国産大豆、海水を天日干しした塩、木桶(木桶もてづくり!もう木桶を制作できる会社も日本で1社か2社しかありません)づくり、、、など伝統の製法でつくった濃い口、薄口、、、と、もっとも一般的なメーカーのものを6種類くらい比べたのですが、慣れ親しんだ大手メーカーのものがおいしいと多くの学生が答えました。だから悪いのではないですが、いろいろな味があることを舌に覚えて欲しいと思います。
同じ授業で、薄いショ糖(グラニュー糖)水溶液で味の識別をしてもらいました。多くの学生が甘味ではなく、苦味、酸味??と識別ができず、正答率は、約半分というところでした。水溶液は、0.2%の薄いもの、正答できなくて当然です。ただ、商品開発や品質管理に携わるひとたちは、日々訓練で、微妙な味が区別できるようになるそうです。

 今の時代は、あまりに画一的な味と一口目においしいと感じさせる強烈な味で出来上がっています。多種多様なものを食べて、いろいろな味がわかる味覚に育ってほしいと思います。

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   <<大学内のコンビ二売り場は、カップめんと100円紙カップ飲料の占有しています!>>

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑美希
子育て情報サイトHAPIKUに 「世界の子育て、食育て」を連載します
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