シンガポールは、買い物天国を言われます。オーチャード通りやあちこちのショッピングモール、世界中のブランドがお金さえあれば楽しめる場所です。観光客向けのキラキラ通りだけでなく、ゆったりした時間を楽しめる場所がたくさんあります。東京でいえば、代官山とか裏原宿とか、さらにその裏側あたり。日本のガイドブックにも掲載されているホランドビレッジやデンプシーヒルなど欧米人の手が入ったものではなくて、あくまでシンガ
ポールウェイ。デンプシーヒルは、オーチャードから車で10分くらい、ちょっとした高台に、元英国軍の軍用倉庫を改装してカフェやおしゃれなギャラリーが並びますが、車でないと行けないし、アジアンテイストに欠けて、どうも落ち着きません。
ここで紹介するのは、レトロなシンガポールを残しつつ、若い世代が、新しい感覚を吹き込み、そして、欧米文化も加わり、なんとも素敵な街並です。上に上にと伸びていく高層ビルも、シンガポールらしい風物ですが、こういったレトロと新世代の感覚との融合を楽しむのもひとつです。
■ チャイナタウンの一角 MRTの駅でいうとChina Town、Outram Park、Tanjong Pagarの三角地帯
Club Streetや Bukit Pasoh地区あたりは、中華街の景観を残しつつも、レストランやバー、ホテルなどが並びおしゃれなスポットです。
<club street>
<Dixon Street 古い建物を利用しておしゃれです>
■ アラブストリートのHaji Lane
アラブ街の入り口、Bugisからスルタンモスクを目指して歩くことワンブロック。ちょっと怪しげなHaji Laneという街路。ちょっとヒッピーっぽい雰囲気とアラビアンな雰囲気の融合。バーやブティックなどが並び、昼夜楽しめます。私は、素敵なパキスタン製のスーツを扱う店を見つけ、思わず衝動買いしてしまいした。
■ レトロな公団住宅 Thiong Bharu地区
Thing Bharu地区は、もっとも古い公団住宅街です。アールデコっぽいデザインで、3階建の低層住宅。緑も多くて、今となっては素敵な住宅街です。このあたりにもレストラン、カフェ、本屋さんなどが入り、いい雰囲気になっています。東京でいえば同潤会アパートですね。ワインをカウンターでオーダーするPS café なかなかのものでしょう。
上記のサイト、シンガポール案内のなかなかいいサイトですよ。
<PsCafe カウンターでワインを頼んで着席。ピザでもケーキでも>
<OPEN DOOR POLICY ガラスで仕切ってあるけどカウンターの向こうはキッチン>
<Books Actually ノンフィクションはなし、小説や漫画も品ぞろえが楽しい>
■ もっとも古いショッピングモール QueensTown Shopping Mall
IKEAのある Alexandra通りとQueensTown通りの交差するところに1974年、シンガポールに最初にできたというショッピングモールを見つけました。13階建て、その頃は最新だったのでしょう。真ん中に一人乗りのエスカレーターがついており、めっちゃレトロです。今やスポーツ用品店などがたくさん入り、ローカル若い人向けのモールのようで、生活のにおいがプンプンしています。
<シンガポールで最初のショッピングモール 最新のものとはずいぶん違いますね。>
このあたり、最寄りの駅はRed Hill駅あたりです。シンガポールにいらしたことがある人は、Eastwestラインに乗って西に向かうとき、線路に沿って車のディーラーが並んでいるのに気付かれるでしょう。この近くには、車の修理工場が集まっている一角があるのですが、ここもその役目をほぼ終えて、今ではレストラン街になっています。シンガポール人の友人が「今日は車の修理工場にペッパークラブを食べに行くよ」と言われて、連れてきてもらったことがあります。
古きを訪ねて新しきを知る。来年でやっと建国50年を迎えるシンガポールの人々、なにもかもが新しいものに置き換わっていく今、ちょっと待って~、古いものも見直して、、という、ノスタルジックな一面もあるのですね。