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post by Fumi Michihata
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スイーツ大人気のバンコク

2014年9月17日 02:34 - Miki Michihata

 4か月ぶりにバンコクに来ました。軍による政権が続いていますが、街は5月のクーデター以前より活気がある感じがします。短い間に、また、いくつかの商業施設が開業したり、リニューアルしたりしています。なかでも、目につくのが、洋スイーツの人気ぶり。マカロンで有名なラ・デュレがサイアム・パラゴン内にオープン。フォション、ハロッズなど日本でもおなじみのブランドも次々に出店しています。

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<日本のメーカーも頑張っています。ホスピタリティ&フードショーにて>

 毎日数万人の人が訪れるというサイアム・パラゴンでは、新たに、地下1階のグルメスーパーの脇、3階は、スイーツの店を集めていて、若い女性でいっぱいです。タイ政府の統計によれば、2011年の統計では、バンコクエリアにおける世帯支出は、月約28,000バーツ、日本円で10万円ちょっとです。それから食費への支出(つまりエンゲル係数)は、23.9%とありますので、日本とほんど変わりません。もっとも日本のエンゲル係数は、21%まで低下しましたがその後上昇気味、世帯の構成人員が少ないことが起因しています。ともあれ、バンコクエリアでは、かなり豊かな生活が営まれているということですね。(もちろん、貧富の差はくらべものになりませんが、、)

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<来年完成したらバンコク一の高さになるリッツカールトン・レジデンスの隣には世界最大規模のDean&Delucaが、2階にはレストラン、もちろんケータリングもあります> 

7月に、食品消費動向調査というようなものが発表されています。この調査は、2005年に始まり、2009年、2013年と3回目だそうですが、内容は、どんな味が好きか、どんな料理方法をするか、など「そんなん聞いてどうするの?」みたいな質問が多いのですが、2万6千世帯にとったアンケート調査ですが、おもしろいのは、サプリメントをとっているひとが2割近くいる、とか、西洋のファーストフードは、7割の人が利用しないとか、、参考になるようなならないような、何ともタイらしいものです。

superentrancwBKK.jpg<Tops,TescoLotusなど、入り口が生鮮とベーカリーというタイプが多いです。>


とはいっても、欧米スタイルの人気はとどまらず(日本の60年〜70年代と同じです)、生野菜サラダが一般的になってきており、屋台にもカットした生野菜が袋に入れて売られているくらいです。スーパーの入り口は、お決まりの生鮮青果物といっしょにベーカリー売り場がならびます。朝食用のシリアル、乳製品も売れているようです。


タイは、家で調理しないと言われますが、家計調査を見てみると、意外にも、調理されたものに使う金額と家で調理するのに使う金額とが同じくらいです。スーパーでは調理されたものだけでなく、下処理され加熱するだけの商品、例えば、カット野菜と肉の鍋セットなども品揃えが増えているところをみると、家庭で調理の機会もかなりあるように思います。




この記事の執筆者:
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道畑富美
スイーツ大人気のバンコク
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