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post by Miki Michihata
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世界に広がる日本食 調味料メーカーの努力

2014年6月 6日 09:28 - Miki Michihata
日本の食を世界に

和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、和食、和食とかまびすしい。遺産というくらいですから、既に廃れて懐古しようということなんでしょうか。季節の素材と研ぎ澄まされた調理技術でいただく和食は、見た目も楽しませくれ素晴らしい。が、そうそう日常に食べられるものではなく、海外に出て行ったとしても、規模としては、限りがあります。京都の美濃吉は、2008年に北京に出店していますが、すべて日本から食材を空輸しているらしく、コースは、5万円からと聞きます。

 世界に広がる和食は、ラーメン、カレー、とんかつ、オムライス・・・。純粋な伝統食ではなく、海外から入ってきて、日本人のワザや文化でアレンジしたものです。まさに、既存のものを磨いていいく技術、日本のお家芸です.私たちが普段楽しんでいる日本食(和食と区別して、こう呼びます)は、今やアジアの国のみならず、海外市場を席巻しています。

 農水省によると、世界における日本食レストランは、2013年3月現在で約5万5千店。2006年に2万4千店だったものが、7年で倍増を超える勢いです。この数は、外務省や在外公館からのデータだそうですが、当てになるやらならんやら、、天ぷら、すしだけでなく、ラーメン、とんかつなどもカウントされていることでしょう。予算をとるためのええこと、ええことデータですので、あてになりませんが、同資料にあるJETROの調査でも、自国の食以外の海外の食事で好きなものはと聞かれたら日本食が一番だというアンケートもとっています。

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 その信憑性についてはヨコに置いといても、日本食の人気は、かなりなものです。きっと、情報やモノが世界中をめぐり、味覚が画一的になり、未知なものへの敷居が低くなっていることもあると思い。それよりも、日本の調味料をはじめとする日本のメーカーの影なる努力が貢献していると私は思います。

 なかでも先駆的存在は、日本の醤油の代名詞ともなったキッコーマン。醤油の輸出は、江戸時代から行っていたそうですが、キッコーマン社が米国に醤油の販売会社を設立したのが1957年、そして1973年、初の海外工場をつくっています。この頃、同社の研究所にいらした方に話を聞くと、麹つまり微生物を持ち込むのに大変苦労されたとのことです。そして今や、約3,432億円の売上の半分以上を海外の売上が占めるようになったようです。(2014年3月期)、すでに利益おいては、海外での利益が半分以上のシェアを占めていたそうですが、もはや日本ではなく、世界のキッコーマンといえます。


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     【野田にあるキッコーマン食文化センターで、センター長から海外展開についてお話を伺いました。2013年11月】


 伝統的な調味料のほか、日本独自のカレーやマヨネーズも頑張っています。カレーでは、ハウス食品が、中国で、中国市場では未知のものであるカレーを浸透させるのに、学校に出向き、カレーを作って生徒にふるまい味を知ってもらうことから始めていることなどお話を伺ったことがあります。

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     南京東路の歩行者天国で、キューピーちゃん頑張っています【】

また、キューピーは、マヨネーズとともに日本のサラダや野菜の食文化を創造してきといってもも過言ではないと思います。すでに、北米、中国、タイなどでマヨネーズを製造していますが、2013年よりインドネシアでの製造もスタートし、ハラール対応の商品事業もスタートしていくとのことです。
 最近は、海外の展示会でも、単独でローカル企業として出展されているようで、日本を代表する企業として頼もしく感じます。マヨネーズ・ドレッシングを
サラダの組み合わせで展開を進めています。野菜を生食でという食べる習慣を根付かせることといっしょに推し進めています、かつての日本でそうであったように。
 
 また、日本国内では、先日スーパーマーケットトレードショーだったでしょうか。「すし」を切り口として、お酢を全面的に展開していましたが、同社は、国内食酢の製造では、ミツカンに次ぐ第2の製造量を誇ります。ご承知のように、すしは、もはや世界レベルで人気のあるメニュー。すしで、酢を広めていこうというのが、次の戦略でしょうか。

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 しょうゆは、ステーキを合わせることで、海外の人々の味覚に訴えてきました。野菜をサラダで食べる習慣を根付かせつつマヨネーズ・ドレッシングを、そして、次は、すしと酢の展開、楽しみにウォッチしていきたいと思います。
 


参考:キッコーマン株式会社 海外への展開 http://www.kikkoman.co.jp/ir/lib/oversea.html
    
 
 
この記事の執筆者:
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道畑美希
世界に広がる日本食 調味料メーカーの努力
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