2013年11月モスクワへ行ってきました。日本の養殖魚の市場性を見るための視察です。2009年以来の3年ぶりでしたが、人々の暮らしも食生活も大きく変わっています。多様化が進み、欧米流のライフスタイルになりつつあります。
【グルメスーパー ベヘートレの店内 ロシアとは思えません、果物野菜はほぼ輸入です。モスクワ市内には、このような富裕層向けグルメスーパーの業態がいくつかあります。この店のオーナーはタタール共和国出身ということで、揚げパンなどがとてもおいしいです。】
さて、モスクワでは、ロールすしが、若い世代を中心にとても人気があります。ファミレスともカフェともいうような飲食店には、必ずと言っていいほど、すしメニューがあります。日本人からしたら、ちょっとちゃう?、寿司職人だったら、怒り出すようなマヨネーズとクリームチーズもりもりのロールすしがほとんどです。しかし、えらく人気で、アシャン(カルフール系のディスカウント業態)のようなスーパーにも売られています(おそらくすしベンダーみたいなものがあるのでしょう)し、もう定番となっています。繰り返し言いますが、日本のすしとはまったく別物です。
下の写真は、チェーンカフェ「わびさび」で食べたマヨサーモンロール、日本円で千円くらいしますが、若い人たちが、これをつつきながら、お茶を飲み、楽しそうです。これはこれで、ひとつのモスクワ食文化として確立されています。
本当に確立しています。というのも、知り合いのモスクワ国立経済大学、観光学部のマリーナ先生に協力してもらい、学生たち21名(女子20名、男子1名)にアンケートをとりました。なんと!ロールすしは、彼らの常食アイテムとなっています。すごいことです。
【日本食の食経験 N=21 ロール寿司は、すでに定着しています】
日本食は、ヘルシーでおしゃれなものであるという認識です。多くは、外食で食べるようで、ヤキトリヤとかヤポーシャなどのチェーン日本食レストランの名前が挙がっています。またオンラインでの購入(オンライン宅配でしょうか)もあるようです。しかし、学生ゆえ高価なものであるとの意見もあります。
ご存じのようにモスクワの物価は、めちゃくちゃ高いです。マクドナルドでもいろいろ食べていると千円くらいの支払いになってしまいます。となると、手の届かないものでもないようなのです。日本からの丸亀製麺もすでに2013年2月に1号店が開業した後、もう5店舗の展開がされていると聞きます。学生のアンケートにも、丸亀製麺の名前が挙がっており、うどん、天ぷらは、すでに認知度も高いようです。今後の日本食の躍進に期待したいところです。
モスクワ2013年11月のレポートは、こちらからダウンロードできます。
report
ロールすし大好き モスクワの若者 from Russia 2013
2014年4月 6日 00:53 - Miki Michihata
- この記事の執筆者:
- Foodbiz-net.com
道畑富美
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