一般社団法人日本フードサービス協会から7月末、2018年の外食市場規模が発表され、前年の0.3%増の25兆7,692億円とリリースされています。うち、学校給食や社員食堂など事業所給食の市場は、1割強のシェアを占めますが、年々縮小しています。飲食店、喫茶店などはまずまずの成績のようです。
なかでも、立ち食いスタイルを含む、うどん・そば店、ファーストフード、回転ずしチェーンなど売り上げを伸ばしています。NIPPONの数字というサイト(個人の方が運営されているのか、すごい数字サイトです)によると、既存店売り上げをしっかり伸ばしているのは、KFC(YUMブランズ出身の女性マーケティングダイレクターが頑張っているようです)、吉野家、マクドナルド、餃子の王将、松屋、スシロー、ロイヤルホスト、すき家あたりです。安価でわかりやすい、すぐ食べられるものに予算と時間の限られた外食需要は底堅いです。(もちろん波もありますが)加えて、訪日外国人による外食消費も活発になっていて、しっかりオペレーションがでている外食企業は期待が持てますし、多くの企業が海外市場でもしっかり存在感を出しています。)
<<丸亀製麺を運営するトリドールの新業態、ふたば製麺は、注文したら天ぷらを目の前で揚げてくれます。>>
メニューを絞り込んでチェーン化した業態は強いですね。一方、メニューが幅広く、営業時間も夜型の居酒屋チェーンは、振るいません。お酒を飲む機会が減ったことも背景にあるかもしれませんが、調理オペレーションの更なる効率化が求められますね。
最近では、UBER EATSなどデリバリーに対応することで売り上げ増も期待できます。客席を持たず、キッチンだけで営業するのを「ゴーストレストラン」とか、「ダークレストラン」というそうですが、調理に集中でき、好立地でなくても家賃が安くて済むので、また新たな飲食業として期待が膨らみます。
暑い夏は、ぐうたらな私は外食いちばん。近くの王将に助けられています。 頑張れ外食!
<<秋葉原駅ビルにオープンした王将は、ほぼ立ち食い型>>
参考サイト NIPPONの数字 外食月次動向