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人口減少・成熟社会における食産業の課題とは  日本惣菜協会シンポジウムより

2017年10月28日 10:25 - Miki Michihata
 惣菜管理士制度発足25周年を記念して、一般社団法人日本惣菜協会主催の「日本の食産業の現状と課題」と題したシンポジウムを聞いてきました。製造、卸・小売、外食、中食を代表し、株式会社ニチレイフーズ、株式会社日本アクセス、株式会社カスミ、ロイヤルホールディングス株式会社、わらべや日洋ホールディングス株式会社の5社から代表取締役会長が登壇され、各社の課題と取り組み、また業界としてのあるべき方向性について、熱く説かれたのち、パネルディスカッションという流れです。

人口減少によるマーケットの縮小と働き手不足、モノは売れない成熟型消費社会においという課題に対し、人材育成、需要・顧客創造、そして食産業の根本である食の安全や食品ロスの問題にも対峙しながら、、いかに企業価値を高めていくか、、食品産業の経営者たちに突き付けられる現実は、厳しいものばかりです。それだけに、5名の経営者の講和は、どろどろした現実味あり、めちゃ興味深いものでした。

(次の時代が来ている)
 なかでも印象に残ったのは、カスミの小濱裕正会長の「チェーンストアシステム」からの決別だ、という言葉。同氏は、1960年代にダイエーに入社され、日本チェーンストア協会の会長代行、スーパーマーケット協会の副会長という職も歴任されており、バリバリの渥美俊一理論でキャリアを積まれてこられた方とお見受けしますが、きっぱり従来までの自己を否定できる、この男前ぶりに感心しました。
 さらに、ロイヤルホールディングスの菊池唯夫会長、さすが金融出身で、論理的にわかりやすく、サービス産業が生産性をいかに高めていくか、数式をもって説かれていきます。若手社員とは、決算報告書を読む勉強会を続けておられるとか、すごいです。経営者意識を持って働く、大事なことです。今や偽装したり、噓ついたり、大企業の経営者と言っても、サラリーマン感覚で社長やっているおっさんばかり。話がそれました、ごめんなさい。
そして、なにより印書に残ったのは、「いまや競争する時代でない、協力する時代である」と話されたことです。厳しい時代には、各人・各社単独でやっていてもだめ、互いに協力することが大事であると。お公家さんのようなお顔立ちの菊池会長からこのような言葉が発せられると、これまたすっごく心に響きます。(主観、偏見ありすぎで、またごめんなさい)

(女性の活用)
 問題は山積していますが、次の時代が来ているのだなと思うと、ワクワクしてきます。ただ、このシンポジウム、壇上にいる人も、参加者もほぼ男性ばかり。で、女性の活躍や外国人(実習生や学生アルバイトということになりますが)の登用については、よそ事のようにスルッとかすめられていたのが残念でした。ダイバーシティという言葉も出ていましたが、おじさまたちにとっては、やはり女性はあかん、責任持たせたらアカンという見方が根底にあるのが見え見えです。そうしたら、どうやって活用したらいいか、多様な人材のそれぞれの持ち味を活かして、企業価値を高めていく方法があるだろう、と私は思います。平成は、次のあたしい時代への移行期。楽しく働きがいある食産業になるようにと期待します。

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<<惣菜協会前会長デリカスイト堀会長のごあいさつがしびれる!この柔軟さが食品業界に求められています。>>


この記事の執筆者:
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道畑美希
人口減少・成熟社会における食産業の課題とは  日本惣菜協会シンポジウムより
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