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post by Fumi Michihata
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シェアリングエコノミーと飲食業 UberEatsって?

2015年5月13日 17:15 - Miki Michihata
 飲食業とは、めちゃアナログで最もシステム化が進まない業種のひとつではないでしょうか。いや、そのアナログさが飲食業の魅力で、システマチックになり過ぎると、今のファーストフードみたいに、色あせてしまったり、、アナログ加減が難しいところです
店舗内では、レジ、会計、従業員の勤務管理に予約管理など、、さまざまな汎用ソフトウェアが導入されています。また、店の外濠では、ぐるなびや食べログなどの情報サイト、オープンテーブルなどの予約サイトも充実してきています。

 さて、配車サービスUberが、レストランの宅配ビジネスをスタートさせています。NY,LA、シカゴとバルセロナの4都市で展開中です。サイトを見てみると、手抜きをしないレストランの味を、注文を受けてから短時間に配達するのがウリのようで、配達にUberのしくみが活用されるのでしょう。およそ10ドルから15ドルでおいしそうなメニューが掲載されています。Uberは、各国で批判や主に既存業界の反発に晒されながらも、その市場は広がっています。
 一昨年くらいでしょうか、都内でもお弁当を宅配するビジネスが盛んになっていましたが、あっという間に消えてしまったようです。このように自分ですべて揃えようとするのではなく、シェアリングエコノミーは、野放し状態のなか、サービスを提供する人とサービスの需要者とを結びつけているだけなんです。といっても、いろいろノウハウがあるんでしょうけど。

 また、シェアリングエコノミーでは、自宅をレストランに変えることも可能にしています。Kitchhikeは、自分の料理でもてなしたい人と、料理を食べたい人とを結んでいる。自宅の空き部屋などを提供するAirbnbの飲食版ともいうものです。日常のごはんが結構いい値段で商いされております。はい、今日の日経MJの1面に出ていた牛丼チェーンが、たった200円台から300円台に値上げして客が逃げた~という記事からは、羨ましい限りのお値段です。もちろん、衛生面や品質面はだれが保証するのかという疑問が当然沸いてきますが、今の限りでは、利用者の責任において、ということだそうですが、先のUberにしてもAirbnbにしても、まだ規制する法律がないということで、今後、色々な議論もあると思いますが、提供する側、求める側でのニーズがそれなりにあるわけですから、広がっていくのは時間の問題ですね。

 と、飲食業のまわりにあるシェアエコノミーをみていくと、店というハードウェアに対する概念も変わっていくなとも考えます。移動販売のような形式も支持されてきていますし、キッチンや店をシェアすることももっと増えて行くような気がします。
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この記事の執筆者:
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道畑富美
シェアリングエコノミーと飲食業 UberEatsって?
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