先月末、カルフォルニアに行ってきました。正味2日間、大学内に滞在したので、毎日キャフェテリアご飯でした。ハンバーガーとサンドウッチの選択しかなかった昔とは違って、メニューは多種多様。モンゴリアンバーベキューやブリート―もあり、飽きることはありません。利用する学生の多様性を反映しているのでしょう。LAXから東へ車で1時間半ほど内陸に入ったPOMONAというところですが、中国、韓国はじめアジアの人が多いことにびっくりします。ピーター、リサ、ミスティ・・って名前ですが、顔見たら、ほとんど中国人か韓国人。
カルフォルニア州は、人口3,800万人、うち約14%がアジア系(米国全体では5%ちょっと)だそうです。東京23区約900万人のうち、中心部から台東、墨田、江東、品川、目黒までの人口がアジア系と思えば、結構な人数ですよ。そして、アジア系の人は、比較的裕福で、持ち家率も高いのだそうです。 USA Censusから /
とはいえ、レストラン業界では、アジア系の業態は、まだ主力ではなく、全米に100万軒ある飲食店のうち、アジアンレストランは、6万4千軒、そのうちほとんどがパパママストアで、チェーンで運営しているのは、たったの6%であると。(*)
<<州立ポリテク大学POMONAキャンパス内にもあります! PANDAEXPRESS>>
中国料理、タイ料理、日本料理と、アジア料理は、消費者の嗜好性も高いのですが、まだまだレストランビジネスの主流にはなってないのです。その理由として、オペレーションのことが挙げられています。多くがテーブルサービスのレストランで、クイックサービスに対応しておらず、料理自体のもつ特性がシステム化しにくいのかもしれません。
それでも、チェーンオペレーションを確立させて成功しているのは、Panda Express(日本にも来ましたね)、Noodle&Co., PF.Chang's, PeiWei などがありますが、後続が出ていません。Chipotle も東南アジア料理の業態、Yum Brands!は、ベトナムサンドの業態を展開し始めています。つまり可能性があるということですよね。
アジアの料理は、日本料理(和食だけではありません)含め、まだチェーンオペレーションが確立されていないものが多いです。今後、やるべきことはたくさんありますね。
(*) ちなみに米国外食市場は、7000億$、上位100社で2200億$のシェアがあるといいます。日本の市場は、24兆円程度、上位100社でなんとか20%程度のシェアです。