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post by Fumi Michihata
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2019年は、フードテックとしくみ、そして多様な人と

2019年1月 7日 11:15 - Miki Michihata
新年おめでとうございます。

 今年はどんな年になるでしょう。新年早々、正月気分を吹き飛ばす、アップルショック。激動の年の幕開けです。食の業界もどうでしょう。消費税増税が予定されており、外食と持ち帰りの食事とどう分けるのか、軽減税率の課題も業界全体で統一した策は出ていないようです。

年号が変わり、様々な変化に対応するために、新しい技術が導入されることが期待されて、ワクワク感がいっぱいです。1月1月付のFast Casual誌では、2019年のキーワードをいくつか挙げられていました。

ロボット、センサー、スマートキッチン、AI、データ、IoT、これらは、どこでも言われてますが、次に
Frictionless Interaction
摩擦のない相互作用、スムーズな連携という感じかな。
そして最後は、Labor Cost (人件費)、と。

 ファストカジュアルとは、スクラッチ(素材から調理する)で、注文を受けてから出来立ての状態の料理を提供する、ファストフードよりもアッパーな業態のことを言います。米国の業態でいうと、売り上げ上位から、Panera Bread、Chipotle Mexican Grill、Panda Expressなどがありますが、これらはいずれも2千店舗以上を展開しています。多くの人に、出来立てのものを、リーズナブルな時間と価格を実現しているのが、ファストカジュアルだけでなく、食品業界の使命です。

写真のガレット・デ・ロア、美しい切れ目ですね。達人のすばらしい技ですね、惚れ惚れします。でも、ちょっとたとえは違うかもしれせんが、職人のワザを標準化して、もっとたくさんの人に手ごろな価格で味わってもらうことができれば、素晴らしいことだと思います。
garettderore.jpg


外食メニューや惣菜は、技術と調理オペレーションのしくみが肝なモデルです。生産・加工から調理、そして消費の流れが、そこにあるノウハウがスムーズに連携するようにメニューがつくられています。そして、その商品が売れること、利益を出すことによりフードビジネスが成り立ち、継続します。改めて、年の初めに、自身の目指すべきところを噛みしめています。

日本国内市場を見ますと、外国人も観光客、そして働き手としてやってくる、さまざまな多様性が広がって、マーケットはとてもおもしろくなるように期待されます。
皆様にとりまして、健やかで楽しく、実り多い年となりますように。今年もよろしくお願いいたします。



2018年秋にシアトルで開催されたFoodTechテーマのSmartKitchenSummit2018のレポートをまとめました。Amazon kindleで読めます。よろしければ、こちらからどうぞ

情報テクノロジーについては、中国の方が進んでいるようにも思います。2018年夏に訪れた中国、新小売りレポート、こちらも合わせてお読みください。


この記事の執筆者:
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道畑富美
2019年は、フードテックとしくみ、そして多様な人と
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