先週開催されたスーパーマーケットトレードショー、連日3万人近い来場者があり、賑やかでした。食品だけでなく、スーパーマーケットの運営を支える設備やシステムの展示などもあり、スーパーマーケットの動向が伺えます。
いつもこのタイミングで、新日本スーパーマーケット協会から「スーパーマーケット白書」が公開されます。約13兆円のスーパーマーケット市場、コンビニエンスストアの台頭、ドラッグストアでの食品販売など、競合に機会奪われ低迷が続いていますが、景況感回復の兆しがみえ(一時的でしょう)好転していると白書にあります。ただ、豊かな高齢者や正規雇用者に支えられているだけで、所得格差は目に見えて、、今後、スーパーマーケットでの対応が必要と記されています。(スーパーマーケット白書のページ)
スーパーマーケットに未来はあるのでしょうか。トレードショーの一角で、同協会が、「Future Store "NOW" 2018 近未来のスーパーマーケットシーン」と、スーパーマーケット関連の企業と組んで、「こうだったらいいな、未来のスーパー」的なプレゼンテーションがありました。AI駆使して、楽しいスーパーマーケット、カスタマイズされた便利な食生活が描かれていました。正直、どのアイデアも、スーパーマーケットが本来持つ役割はどこにあるねん?!という印象を持ちました。過度にAIやIOTに頼りすぎていて、スーパーマーケットって、結局AmazonかGoogleに呑み込まれていくだけやんと。これみて、スーパーマーケット関係者は、危機感を覚えないのかな、と思いました。
スーパーマーケットの使命は、安全そして美味しい食を、適時・敵地・適量に届けること。顧客が求めている食生活は、どんなものなのか、きっちり把握しているのかな~と。生産性を求めるなら、人材不足を解消しなら、もっと売りたいものを絞って、売ればいいと思います。近いうちに、AmazonやAlibabaに買収されるスーパーマーケットも出てくるでしょう。呑み込まれてもいいですが、呑み込まれても、確固たる理念と顧客が求める商品とサービスを、私はじめスーパーマーケットのファンは求めています。
<<神戸の関西スーパー おばあちゃんばかりのお客さんに親切に対応している店員さん、頭下がります!>>