最近、動きが気になるのは、飲食店の予約サイトです。日本では、専用サイトといえば、Open Tableくらいでしょうか。他には、ぐるなび、食べログなど情報サイトから派生したサービス、また一休やLUXAのように高級ホテル予約サイトなどが挙げられます。最近では、食べログがANAと提携し、予約や決済時にマイルが貯まるというキャンペーンを年末・年始の飲食店の予約需要の高まる時期に展開しています。
いろいろ選択肢はあるものの、もうひとつ盛り上がりに欠けるのが飲食店の予約サイトです。課題としては、飲食店の席数は限られていること、また皆食べたい時間は、夜の7時から8時くらいと集中していること、そして、No Showつまり、予約しても来ない人が必ずいることなどが挙げられます。
米国では、Google MapにOpen Tableが付加され、Google Map上でレストランを予約できるようになるのだそうです。(11月5日付けリリース)
恐るべしGoogle!そうですよね、地図をただで提供しているのではないですよね。すでにハイヤーを呼ぶシステムUberとも連携。これからどんどんGoogle Map上でマネタイズが進んでいくようですね。
米国では、OpenTableのほか、西海岸で展開するTable8、ニューヨークとフィラデルフィアで展開するZurvu、UberとFoursquareの創業者が立ち上げたReserve, そしてSeat Meなどいろいろなサイトが立ちあがっています。ラストミニッツセール(直前予約で格安な料金を提供する)、あるいは、なかなか予約の取れないレストランの最もいい時間、いい席を予約することに特化したものなど、様々なサイトがありますが、突出するものがないようです。今回、Open TableがGoogle Mapに取り込まれることで、レストランビジネスにどれほどの影響があるのか注目していきたいと思います。
飲食店を予約するのは、絶対にその店に行きたい、食べたいという場合です。たいがい、このような店は予約がとれないものです。こんな繁盛店は、忙しくて電話に出られないから、予約サイトに予約の代行を外注することもあるでしょうが、高い手数料を払ってまでは予約サイトと契約しないと考えられます。
最も予約が必要な場合は、ビジネスで接待などに使う、デートで使う、あるいは大人数の宴会で使うなど、、席と時間を確実にしておきたいときでしょう。このクラスの店は、日本市場では、供給過多。ぐるなびなどは、接待需要や宴会需要をうまく捉えていると思いますが、他のサイトは、サイト上から予約へつながる脈絡をあまり見いだせないのです。
今回のGoogleとOpen Table,地図機能とレストラン予約サイト、、、いい組み合わせ、、と思いますが、顧客、そして飲食店を結ぶ太いリンクが、まだあるように思います。
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