ベネチアのフォスカリ大学の日本文化学科(正しい名称ではないかもしれません)主催の、VENICE/JAPAN International Symposium.3月18日から20日の3日間、時差を越えて、オンラインの参加はちょっとしんどかったですが、最終日、日本の食生活の現状と日本の食の、特に異文化受容のことを話しました。
日本ほど、多種多様な食文化を受容し、自分のものにしているところは珍しいのではないかと思います。極東の地にあること、海に囲まれた島国であるという地理的要因と仏教伝来以来の公式的には肉食の禁が続いたことが、その後の、外国文化がやってきたときの対応として、大きく影響しているように思います。江戸時代の260年くらい続く鎖国、西洋文化礼賛!これほど、自国の文化を簡単に捨ててしまった国はこれまた珍しい。
逆に、今回、このシンポジウムに参加されていたイタリア人日本文化研究者から見ると、江戸の鎖国時代に生まれた町衆文化から、日本のこのぐっちゃぐちゃフュージョン食文化まで、日本独特の文化は、めちゃくちゃおもしろいらしい。ほぼ、皆おたく、狂言・歌舞伎に文楽を説く先生もおれば、最近話題のドラマ「深夜食堂」について言及する先生もおられる。皆、日本好きで、日本語もすばらしく流暢。
なんで、この人たちをこれほどまで魅了するのかなぁ~。中国や韓国の文化とも違う、やっぱり日本は極東の変な国、なんでしょうね。
ほんと、コロナ感染落ち着けば、吹っ飛んでいきたいイタリアへ!楽しかった、機会を与えてくれた東洋大学 中挾知延子先生、ありがとうございました。
シンポジウムの動画は、こちらにアップされています。イタリア人の日本好き、深いです。ご覧ください。
2021年12月、Foscari 大学の先生たちが、論文集にまとめてくれました。ありがとうございます!