前段で、歌あり、ギャクありの冷凍食品講義に続き、ロンドンのレディミールツアーの報告をいたしました。「ロングライフ化する惣菜」と題した東罐興業さんマンスリーレポートの10月号記事を紹介し、食品ロス、人材、生産性などの解決のために、惣菜のロングライフ化が進むことをお話しした後、ロンドンのスーパー、ディスカウント業態、プレムアムブランドチルドあるいは冷凍レディミールについて、報告しました。
日本で、消費者には、積極的、ポジティブに食生活に導入されなかった理由として、なぜ冷凍食品がよいのか、どうして保存料を使ってないのか、また、どのように調理し、食卓で楽しむのかというコミュニーションがなされず、消費者の冷凍食品に対するリテラシーがほとんど形成されなかったことにあると思います。結局、冷凍食品は、安売りアイテムとして、なんだか寂しい存在に、未だ置かれています。
いま、コンビニの棚にも、袋もの惣菜と言われる低温殺菌惣菜(ポテトサラダや煮物などが袋に入ってぶら下がっているでしょう)やチルド弁当が存在感を増しており、売上げも上げています。しかし、消費者には、まったくそれが何なのか?なぜ長持ちするのか、、というコミュニケーションが全くなされていません。
メーカーは、我々の技術はすごいだろう、売る側は、いいものをつくらせて、安く売ってるぜ、、提供側からは、美味しく食べてねという、メッセージは聞こえてきません。
今後、惣菜は、ますますロングライフ化します。しかし、その普及のためには、きちんとコミュニケーションをして、リテラシーをもってもらう、消費者啓蒙が不可欠です。
後半は、惣菜の利用について、会場から意見をいただき、大盛り上がり大会。これについては、後日、アップいたします。黒田社長はじめ、皆様、ありがとうございました!