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post by Fumi Michihata
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ロングライフレディミール普及の鍵は、リテラシー

2016年11月19日 08:13 - Miki Michihata
 ロンドン、そして北欧のレディミール視察旅をご一緒した、元気印の奈良FRUXグループの黒田社長。青果仲卸業から野菜まわりのビジネスをガンガン広げておられます。同社では、2月に一度、「惣菜のわかる八百屋塾」を開催しておられますが、昨日、11月18日に、最近冷凍食品芸人としてテレビに出まくりの山本純子さんと一緒に、レディミールについて漫談をさせてもらいました。
 
 前段で、歌あり、ギャクありの冷凍食品講義に続き、ロンドンのレディミールツアーの報告をいたしました。「ロングライフ化する惣菜」と題した東罐興業さんマンスリーレポートの10月号記事を紹介し、食品ロス、人材、生産性などの解決のために、惣菜のロングライフ化が進むことをお話しした後、ロンドンのスーパー、ディスカウント業態、プレムアムブランドチルドあるいは冷凍レディミールについて、報告しました。

 日本で、消費者には、積極的、ポジティブに食生活に導入されなかった理由として、なぜ冷凍食品がよいのか、どうして保存料を使ってないのか、また、どのように調理し、食卓で楽しむのかというコミュニーションがなされず、消費者の冷凍食品に対するリテラシーがほとんど形成されなかったことにあると思います。結局、冷凍食品は、安売りアイテムとして、なんだか寂しい存在に、未だ置かれています。

 いま、コンビニの棚にも、袋もの惣菜と言われる低温殺菌惣菜(ポテトサラダや煮物などが袋に入ってぶら下がっているでしょう)やチルド弁当が存在感を増しており、売上げも上げています。しかし、消費者には、まったくそれが何なのか?なぜ長持ちするのか、、というコミュニケーションが全くなされていません。

 メーカーは、我々の技術はすごいだろう、売る側は、いいものをつくらせて、安く売ってるぜ、、提供側からは、美味しく食べてねという、メッセージは聞こえてきません。

 今後、惣菜は、ますますロングライフ化します。しかし、その普及のためには、きちんとコミュニケーションをして、リテラシーをもってもらう、消費者啓蒙が不可欠です。

 後半は、惣菜の利用について、会場から意見をいただき、大盛り上がり大会。これについては、後日、アップいたします。黒田社長はじめ、皆様、ありがとうございました!

 
この記事の執筆者:
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道畑富美
ロングライフレディミール普及の鍵は、リテラシー
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