デュッセルドルフで開催された包装機械展、インターパックを視察、フランス(ノルマンディー)、ケルン、ブリュッセル、ロッテルダムと、4ヵ国約7都市を巡ってきました。
包装機械や工場を見るにつけ、ヨーロッパ(特にフランス、ドイツ、ベルギー)は、システムの社会であり、庶民はそれに合わせて動いていることを改めて認識しました。シャルルドゴールからパリ北駅へRERという近郊列車で向かいました。不具合があり(フランス語全然わからん)、二度も列車を下ろされ、通常30分くらいで行くところを2時間もかかって北駅へ到着。東京だったら、おやじの怒鳴り声でも聞こえそうなもの、だれも、黙って、ただひたすらに待つのみです。ええ!パリの人ってこんな辛抱強かったっけ、と。
<<ノルマンディー方面、サンラザール駅。駅がいっぱいあるのもわかりにくい~>>
今回、あちこち巡るのに列車を活用しました。日本の新幹線同様、ネットで買えて、スマホ上の電子チケットで検札も行われ、めちゃ便利。しかしながら、25分前にならないと出発ホームは告げられない。皆じっと出発の案内掲示板を見入って、立って待っています。当然、椅子なんてほとんどありません。これが、大阪なら"おばちゃん、黙ってへんで~"状態、新橋なら"サラリーマン、キレるで~"という状態ですが、皆、辛抱強く、掲示板の前で待っていて、ホームの番号が告げられるやいなや、ぞろぞろと移動していきます。
<<鉄道ありきですべてが進む。荷物は載せにくいし、乗るまでが大変>>
パリからケルンまで国際列車タリスは、食事も出る1等車に乗ってみました。飛行機の機内食と同様、電動のカートがホームまで入り、そのまま列車に搭載します。JR新幹線の弁当やお土産物など種類がいっぱいあり、これらを搭載するのに、人手がかっかって大変です。基本、搭載する人、社内で食事をサービスする人はワンオペです。本当にシステマチックです。もちろん、食事も選択の幅が狭い。でも、肉、魚、ベジタリアンの選択ができ、デザートまで出てきます。しかも、早い。予約された座席分だけ用意すればいいから、売れ残りもなし。
<<あと20分で出発ですが、この調子。荷物チェックして乗るんですけど、、>>
<<魚のメニューにしました。ワインも、ビールもお代わり自由>>
<<パラダイスティーの紅茶、マカロンもおいしかった。さすがおフランス>>
日本のサービス産業の低い生産性が問われています。人の労働という付加価値を安売りしていることが一番問題と思いますが、もうひとつには、しくみがあるようで、機能していないように感じます。人がやりすぎてしまうのかな。それは日本の良さでもあるのでしょうけどね。
何度も言いますが、ヨーロッパの人は、辛抱強いなあと思います。日本は天国。顧客に少々の不便は勘弁してもらうことが許されない風潮です。今回ドイツからロッテルダムまでご一緒したレディミューラー先生こと城取博幸先生に教えてもらった、「大阪某激安スーパーの10円たまご理論」を思いだしました。
1パック10円で販売した玉子を買っていったお客さんから「一こ割れてるで~」とクレーム。しかし、店長曰く「10円で売ってるんですから、そういうもんでっせ~。」とキッパリ。えらい!
今回中東系エアラインで行きましたが。中東系エアラインは、ビジネス以上とエコノミーとキッパリ搭乗口も分かれています。払った額に見合うサービスを提供すればいいだけです。
いろいろ見すぎて、頭のなかが爆発しています。ぼちぼちとまとめていきます。